RIDEALIVE in 山梨 Day3
2018/12/16

RIDEALIVE in 山梨 Day3


RIDE DATA

天気
平均気温
20
走行距離
43.2km
獲得標高
153m
ライド時間
4:30
食べたアケビの数
12個
パーティー会場
ナオミキャンプ

ダートと下りの最終日

DAY 3

いよいよ最終日。
この日は当初雨の予報だった。

覚悟していたのに、目を覚ますとテントの上には最高の青空が広がっていた。

「俺持ってますから」と亮太郎さん。
「俺もですよ」と遠慮がちに、ほとんど俺だよって思いながら答えた 笑

帰り道は下りがメイン。

動物よけのゲートを開け、未舗装の林道に入る。

僕が子供の頃は通学路だって未舗装だったのに
いつにまにやらアスファルト以外の道って少なくなってるな。。

ここは緩やかなアップダウンを繰り返しジープロードが続く。

みんなテンション上がる。
激坂の登りを超えてきた分、下りはやっぱり最高だ!

途中、川にドボンしたり
天然のアケビをゲットして盛り上がったり(めちゃうまかった)

ジープロードの脇、沢沿いの木陰が今日のお昼ごはんポイントだ。

ここでもSUNDAY姉妹のエイドステーションが登場。
ひーちゃんとまゆねーちゃん今日もナイス!
シュワシュワの冷たい飲み物&ぶどうと2人の神対応に癒される。

やがて集落が現れ、
公民館の前には今回のRIDEALIVEのために存在しているかのように、金峰山を含めたルートの全体像を示す地図がかけられている。

「秩父裏街道」と書かれたなんとも趣のある手書きの地図。

関所のあとや、「生捕」なんて物騒な地名も記され、この道がどんな意味を持つところだったのか古の姿に想いを馳せる。

地図の上で、辿ってきた道のりを確認してあらためてみんな頑張ったよなって心で呟いた。

いよいよRIDEはクライマックス。

ぶどう畑に包まれたフルーツラインの下りを緩やかに進んでいく。

眼下に昨日は雲海の下にあった甲府盆地の景色が広がる。

「うわー盆地だわー」

ストレートな言葉
でもなんかいいんだよね。

盆地と山並みと、その向こうには富士山。

道はぐんぐん下り伸びてくワインディングロード。

「気持ちいーー」
「山梨最高だね」

どこかのサドルの上から、心からの声が漏れ出す。

だよね!

僕は返した。

「住みテー!!」

嬉しいな

心で叫んだ。

エピローグに向かって

景色は山間から街の中へ。

甲府の街をしばらく走り、
甲府市遊亀にある老舗の温泉
新遊亀温泉(しんゆうきおんせん)にたどり着いた。

昔ながらの番台がある、ザ.銭湯スタイルの温泉。
粋なナイスキャラのおばちゃんが番頭。

どんなところも、人が集まるところにはやっぱり魅力的な人がいる。

甲府の地下から湧き出る極上の泉質に浸かり、3日間の疲れが流されていく。

みんな満足気。
よかった。

さてーーーー
この3日間を締めくくる打ち上げ場所は、ここから甲府駅方面に向かって500mほど北上した
ところにある「ナオミキャンプ」

ヤナックと亮太郎さんと浦壁さんと通った
僕たちのお気に入りの場所。

古民家を改装した雰囲気のあるお店。とても甲府の街中にあるとは思えない独特の空気感。
迎えてくれるナオミさんのさっぱりとした人柄も好き。

小洒落たばかりじゃない豪快さも感じる彼女の料理。
作品であり、飯!!
その何とも言えないバランス感にやられ、ここに決めた。

ナオミキャンプの人気メニュー
旅プレートを食しながら
今回の旅の道中を振り返った。

「いい旅だったかい?」

心でみんなに問いかけた

返事はなかった

テーブルには締めの鯛めしが運ばれてきた。
圧倒的なこの一皿に、このイベントの満足感やら、言葉に尽くせない達成感までも得られた気がした。

みんなの笑顔。笑顔。笑顔。

「いい旅だったな」

みんなの心の声が聞こえた。

そしてヤナックの最高の締めの挨拶。
100点満点ですよ!!

来年もやりたいって
言ってくれてありがとう。

涙が出かけた。
年頃なのか妙に涙腺が弱い。

最高の体験をありがとう

多方面より沢山の方が参加してくれた事、ここでの出会いはとても貴重な物であり、今後の自分達の宝となる事でしょう。

苦しくて辛い辛い長い上り坂を漕ぎ。
夕暮れ時の山並みの景色に心を癒され、
宿泊地で待っていてくれた仲間のおもてなしにお腹も心も満たされ。

山を歩き、頂きにある自然の織りなす不思議な造形物と圧倒的な風景に触れ、
ガタゴトの道を下り、また登りそして下る。

歩き、漕ぎ、風に煽られ、太陽を浴び、
火を炊き、水を汲み、月明かりに照らされ、
仲間は何もかもを笑いに変え、そして超える。

あんな辛かったのに、その時間がすべてが愛おしい。

RIDEALIVE in 山梨
〜野暮れ山暮れあとがき

RIDEALIVE2018の1つを任されるとなったとき、一緒に楽しみたい人、遊びに行ってみたい場所が頭に浮かんだのだけれども、やっぱりこれしかないっしょ、絶対に良いものになるはず!って確信が持てたのは、SUNDAYの石川さんとの出会いであり、山梨という壮大なフィールドの存在だった。

石川さんとは昨年の秋、SUNDAYでの合同POP UPイベントで初めてお会いしお話をさせてもらいその人柄のに惚れ込み、また前日の野外イベントで山梨のアクティビティフィールドの懐の広さを知り、いつか自転車を持ってライドしに訪れたいと思っていた。  

この企画を考えれば考えるほどここしかないって思えてきて、最初の打診の連絡のときは断られたらどうしようと不安だらけだったのだけれど、すぐにOKの返事をもらえたときは本当に嬉かった。 だけれどRIDEALIVEをほとんど未知の場所で開催するという事と、僕自身の経験不足もあり、さらなる助っ人として大先輩であるRawlow Moutain Works亮太郎兄を招き入れ、そして山梨に活動拠点を移したTORAYA EQUIPMENTのトシちゃんも加わり、RDEALIVE in 山梨は4人のパーティーで進めていく事になった。 そしてこのパーティーであればもう不安は無い、向かうところ敵無し、といった安心感すらを得たのでした。

イベント当日までは色々と心配事もあったし、もちろん天気の事は心配していたのだけれど、そこさえクリアしてしまえば最高のものになるってことは確信できていた。 だって何度も山梨へ足を運んでルートを巡ったり、ご飯を食べたりしながら、その時点で自分達が純粋に楽しめていたのだから。

イベント中には、「あの坂道きつかったよー」なんて事も言われたが皆が達成感を味わい、それすらも楽しみに変えていってくれた事は手に取るようにわかったし、全体を通しても満足してくれていたと思ってます。 (そうじゃないって人居たら教えてくださいね。今後の参考とさせて頂きます。) 兎に角私自身楽しかったですし、参加者のみんなの満足気な表情を見る事ができて本当に嬉しかったですし、あぁ、やってよかったなぁ、と素直に思う事ができました。

そして一緒に企画に携わってくれた石川さん、亮太郎さん、トシちゃん、様々な面の細かなサポートをしてくれた、まゆ姉さん、ひーちゃん、シンチャン、敬太さん、ライドサポートとカメラワークを勤めてくれた田中さん、えりちん、飲食のサポートをしてくれたFar Yeast Brewingマイザック氏、Bumpy Finish Food Servisクボヒデさん、Naomi Campナオミさん、金峰山荘さん、そしてそしてRIDEALIVE in 山梨に参加してくれたみなさま、本当にありがとうございました!!! 感謝しても仕切れません。

次回もよろしくお願いします!

2018年12月
Circles
柳瀬公識


Today's Rider

RIDEALIVE in 山梨 Day3
街を越え、山を越えた3日間の長い旅路。

ここに生きる事である全てが凝縮されたような旅であった。

遊ぶ事と生きる事、人生を心豊かに送る事。

それは便利さを追求しても辿り着かないところにある。

永遠に続くように思われた長い上り坂も、天にそびえる岩城も、ぶどう畑も、温泉も、 実はすべて半径30kmの中にある。

甲府の懐に飛び、普段その中にいる僕たち自身が、その深さに改めて気付かされた。

自転車という視点だから見えてきた豊かさ。

ありがとうRIDEALIVE そしてまた会いましょう。

2018年秋
石川幸之助

SUNDAY
https://www.sundayweb.jp/

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