BikeFishing in the States
2017/7/1

BikeFishing in the States


& by シゲ

RIDE DATA

天気
最高気温
37
水温
14
入漁料
19
アタリ
2
フライショップ
Deschutes Angler

ライドが目的から手段へ。

ライドを目的として楽しむこと。
どんなバイクに乗って、どんな道を通って、どこへライドに出かけるのか? そこには色んな楽しみ方があるのが自転車の良いところです。 そして、ライドを目的とするだけでなく、ライドのその先にまた違ったアクティビティへとつなげていくことで、ライドが目的から手段へと変わります。 それもまた立派な自転車の楽しみ方の一つであると同時に、僕らがライドアライブを始めたキッカケであり、僕らの普段のライドの傍らには、いつもそんな気持ちがあります。

こう見えて、小さい頃は、週末になればよく釣りに出かけていたものです。中学の頃は近所の仲間と一緒に、自転車の荷台に釣竿をうまく括り付けて隣の町へとペダルを鬼のようになって漕ぎ進めていたことを覚えています。
少年だった僕らにとって、隣町や見知らぬ土地へとペダルを進めることは、さながら大冒険のようなものであり、初めて見る景色に胸を躍らせていたのは、あの頃も今も何一つ変わりないなと思います。
そうやって、隣町へと出かけるのと同じように、まだ行ったことのないところへと気軽に足を伸ばしたくなるのが僕らが自転車に乗っている理由なんだと思います。

それはここアメリカへ来ても変わりません。 この渡米で実現させようと思っていたことの一つに、現地で釣りをするというのがありました。
もちろん、せっかくの機会なので、いつも日本でやっているように、自転車を一つの手段として、釣りという遊びを楽しみたいなと思ったわけです。

そして、その企みは、早い段階で実現することとなりました。


向かったのはセントラルオレゴンのマウピンという小さな町を流れるデシューツリバー。 ここはフライフィシングで有名なフィールドで、良いサイズのスティールヘッド(ニジマス)が釣れることで知られています。


早起きしてバイクや道具を車に積み、一路向かうはポートランドから約2時間、マウントフッドの脇に通っている幹線道路でひたすらアクセルを踏み続け、山の反対側まで森の中を抜けていき、一気にマウピンの街まで。 ここは釣りや川下りといった観光がメインのコンパクトな街ではありますが、朝早くからお店を開けているフライショップがあったので、情報収集も兼ねて訪問したのです。
 


 フライ(毛針)と呼ばれる疑似餌にも、色々種類があり、場所や時間、その時の状況で魚がどんな虫を食べているかを観察し、適切なフライを選ぶことが重要なので、ショップに行けば、ありとあらゆる種類のフライが所狭しと並べられています。 これを眺めながらも頭の中では、魚がフライを食べる瞬間しか思い浮かばないのです。 お店を見ているだけでも楽しめたのはここだけの話。


オレゴン州で釣りをする際には、ライセンスと呼ばれるいわゆる入漁料を支払う必要があります。 オンラインでも購入できますが、国外の人には少し手続きが複雑なようだったので、ホームセンターで購入しました。 釣具屋やアウトドアショップ、ホームセンターやローカルのグロッサリーストアでも購入できるので安心です。
 
河原の駐車場に車を停め、そこからバイクに乗り換えてポイントへ向けて走り出します。 やはりバイクの最大の利点は車では行けないところにアクセスできたり、細かなポイントの移動が気軽にできることだと思いますが、川に沿ってずっと続く砂利道を、水面の様子を見ながら、良さそうなポイントを探してバイクを走らせました。


とにかく列車の両数がとんでもなく多いアメリカで3両の列車を見るのはとても稀なこと。



ほどなくして、見定めたポイントに到着し、バイクを停め、バッグからタックル(釣り道具)を出します。 今回道具は全て貸してもらうという図々しいことをしましたが、快く貸してくれたクリスキングのエリック、ありがとう!
 


エリックはウェーダーと呼ばれる胴長靴を履き、水の中に入ってより魚のいそうなポイントにアプローチしながら釣って行きます。 さすがに私は今回そこまで準備はしていないので、RAL / ファストパスアクティブショーツと、BedRock Sandalsの組み合わせで、ある程度浅瀬なら水に入って釣りをしていました。


日差しが強く、36-37度くらいの酷暑の日でしたが、水は少しキンとするくらい冷たく、あまり長いこと水に浸かると少し辛いくらい。
 
テンカラと呼ばれる日本の伝統的な釣り方とフライを融合した釣り方にも初挑戦。 いかに川の流れに合わせて自然にフライを流せるかがポイントですが、これは練習が必要です。 ちなみに、テンカラやフライフィッシングの竿はしまい込めば40-50cmくらいに収まり、バックパックやサドルバッグ・パニアバッグなどにも収めることができるので、バイクとフィッシングを融合させるにはとても相性の良い釣り方でもあります。


彼が今回連れていってくれたエリック・フィナー。 クリスキングでマーケティングをやっています。 僕と同い年で勝手にマイメンだと思っています。 今作っているベースレーサーがもうすぐ完成するそうで、このバイクからパーツなどを載せ替える予定。 フロントラック+パニアで、そこにタックルやウェーダー、食料などを収納しています。


とにかく、釣り場へのアプローチ自体も、普段走ることのないアメリカらしいワイルドなグラベルを走ることができるので、それだけでも十二分に楽しめました。 周りの自然環境を含めたフィールドの雄大さと、一度竿を手にすると日常を忘れ、魚そして自然と対峙することができるので、ライドもフィッシングもどちらも楽しみたいという人にとってはこれ以上ない遊び方だと思います。

あとは釣果が伴えば、、、はい、残念ながらこの日はノーフィッシュでした。

次回「ついに、念願の一匹を!」に続く(たぶん)。


Today's Rider

BikeFishing in the States
-BIKE SPECS-
Bike Cielo Cross Racer Disc
Tire WTB Nano 700x40c
HandleBag RAL FRONT LOADER
SaddleBag RAL UT LOADER
-WEAR SPECS-
Tops Houdini M’s Waft Short Sleeve
Bottoms RAL By Deeper’s Wear FASTPASS Active Shorts
Sunglass RAL activité
Sandals Bedrock Sandals Cairn Sandals
-GEAR SPECS-
Backpack Truce Drop Liner Medium
Rod TENKARA ROD&CO THE SAWTOOTH


& by シゲ
close