2017/6/8

BIKE2SAUNA



RIDE DATA

天気
平均気温
18
走行距離
30km
参加費
3,000
整った回数
3
テン場
沢の池

サウナっていうのはボクサーが減量のために使うものだと思っていた。
もやしっ子の自分には縁が無いし、汗なら自転車に乗ってれば出るので十分だと。

サウナがやばい!という情報を得たのは2014年に「モーニング」(漫画週刊誌)でタナカカツキが「マンガ サ道 〜マンガで読むサウナ道〜」の連載を始めた頃だったと思う。
「サウナ良いみたいですね。ついにマンガまで始まってますよ。」っていう話を、当時すでにサウナにハマっていたサークルズ代表田中慎也とチャリ研ダーティにして、「だから言ってんじゃん。やばいって。」と軽くあしらわれた記憶がある。

ちなみに、「サ道」はもともとWEBの連載なので今でも原作を読むことができる。
サウナーには各々の矜持があると思うけど、これを読んでサウナのイメージが変わった事は確かだった。

サウナに対する一般的なイメージと誤解を書いた第1回。
http://modernfart.jp/2009/07/359/

ダイエットや健康のためだけじゃなくて、ニルヴァーナに達するための儀式。
そして、サウナの本質は水風呂にありという第2-4回。
http://modernfart.jp/2009/08/1002/
http://modernfart.jp/2009/08/1454/
http://modernfart.jp/2009/09/3399/

その他、ダークサイドやさらなる進化などひと通り目からウロコのサウナの世界が広がっているので、右下の分かりにくいところに目次があるので全13回をチェックしてみて欲しい。

さて、サウナはドラッグもしくは瞑想やヨガに近いものがあるということを理解した上で、じゃあやってみよう!とひとりでサウナに行くのは心理的ハードルが高いもの。長年二の足を踏んでサウナ童貞だった自分を新しい世界に連れて行ってくれたのは、今回このBIKE2SAUNAを開催してくれたotakuhouseと大阪の自転車店movement、そして移動式サウナを展開しているテントサウナパーティーの面々だったのです。

結論から言うと、もう最高。サウナの魅力はもとより、自転車ライドとの相性、キャンプとの相性が抜群に良く、これまであれこれ試行錯誤してきたライド+食の関係に迫るぐらいの可能性が、ライド+テントサウナにはあると思う。
いい感じにまとまった上掲の動画をみればどういうイベントだったか一目瞭然だけれど、写真でも時系列に追ってみよう。

BIKE to SAUNA

ちょっと遅めの集合時間に合わせて目指すのは洛西の世界遺産仁和寺の門前。名古屋人以外にはあまり知られていない事実であるが、京都-名古屋は1駅約30分。めちゃくちゃ近い。
この時期なら、車窓から黄金の麦畑をちょっと眺めただけですぐに到着するのだ。


駅でぱぱっと自転車を組み立てる。


朝食は三条堺筋のイノダに行かなくちゃって事で、京都の老舗イノダコーヒへ。


御所の砂利の中に自然と生まれるグラベルロードを辿りつつ、北西に進路を取る。


京都駅から市街地の外れにある仁和寺まで約10km。関西のイベントはあまり参加した事がなかったので、初めての人が多く緊張する。
この後、ロードルートとダートルートに分かれて出発。


走り出してすぐに山道へ。街と山の距離の近さが羨ましい。


短いけれど渡河あり、担ぎありの面白いルート。
最後に急勾配を登ってゴールするのだけど、もうここからサウナに向けた助走は始まっていた。

湖畔に佇む2張りのサウナテント、そしていい匂いを漂わせる森林食堂さんのカレー。
サウナにする?それともカレーとビールにする?

走った後に美味しいごはんを食べる事の幸せをよくよく知ってはいるけど、サウナがそれと同等の選択肢として迫ってくるとは思ってもみなかった。
ここは今回のメインであるサウナを優先したのだけど、息せき切って走り、汗腺が開いた状態でサウナに入ると、より早く「ととのう」ということを、後から知るのだった。

「マンガ サ道」では温度差による血管の収縮で快楽につながるとあったし、田中慎也は冷たい水に入ると生命維持のためにドーパミンに似た脳内麻薬が出るという。まだその事についてとやかく言えるほどの経験は無いけど、たしかにそういった瞬間はある。涅槃に入ったりキマったりと表現するとドラッギーな危うさを感じてしまうけど、サウナはそうではなく、「ととのう」というちょうど良い言葉が当てられている。うまく入ると心身ともに「ととのう」のだ。

夜は焚き火を囲んでキャンプ。翌朝の寝起きサウナのために。

そして朝イチでサウナ&ビール。最高。

参加者スナップ

自転車でキャンプライドしてサウナでととのうという酔狂な、でも実際やってみると十分に一般化できそうな魅力を持ったこのBIKE2SAUNAの参加者達をピックアップ。

まずは、イベント主催者達。テントサウナパーティーotakuhousemovement

自転車フリーペーパーCYCLEのお二人。子供抱っこしながら取材かっこよかった。次号の記事に期待。
主催のひとり、オタハウ。こないだチベットにライドしにいってたらしい。
主催movementからリツオ君。
サークルズから志賀ちゃんは固定ギアで。
kinfolkよっしゃんは ARAYA MaddyFox。
MAAPアンバサダーのアヤさん。

その他、フランス人、トレランで60km走ってきた人達、小径車、ママチャリと、多種多様な参加者で面白かった。
自分の装備は一番下に書いておきます。


最初にも書いたけど、それはもう最高でした。正直に言うと、先にこんなのやられて悔しい。。
サウナの重要な要素である水の温度が下がる秋にはまだ第2回が開催されるでしょう。今から楽しみ!
情報はテントサウナパーティーのFacebookにて。


Today's Rider

BIKE2SAUNA
Monjya【SimWorks
-BIKE SPECS-
Frame Rew10Works Breakaway CX
Tire SimWorks by Panaracer The Homage
Touring Bag Porcelain Rocket El Gilberto Frame Pack / Mini Slinger / Charlene
 
-WEAR SPECS-
Pants 山と道 5-POCKETS SHORTS
Tops 山と道 Merino Hoody
Cap Welldone Jet Cap
-CAMP SPECS-
Tent Outdoor Research Helium Bivy
Pad 山と道 Minimalist Pad
Sleeping goods Cocoon Cotton TravelSheet
Stove Firebox Firebox Nano Titanium


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