グルメセンチュリーライド足助を無事に終え、名古屋に戻った我々。
ただ一部のスタッフや来日しているビルダーたちは、何やらバタバタしている様子である。
そして僕もその中の一人だった。
グルメセンチュリーライドにあわせて、アメリカのビルダー達が来日することが決定した頃、ある話があがった。
「せっかくの機会だからロードトリップがしたいな!」
そう最初に声をあげたのはRetrotec/レトロテックのオーナー・ビルダーであるカーティス・イングリスだった。
他のビルダーも二つ返事で「行こう!」といって、今回の旅が決まったのである。
カルチャークラブのマコさん、シムワークスのリエボーと相談して決めたプランは、富士山周辺を冒険し、そのまま伊豆半島の付け根まで南下、最後は個人的にも足を運んでみたかった伊豆大島へと海を渡る壮大なルート。
そしてそこに集まったのは、
カーティス・イングリス【Retrotec / Inglis Cycles】
ジェレミー・シシップ【Sycip Designs】
マイク・デサルボ【Desalvo Custom Cycles】
ジョン・ワトソン【The Radavist / US Web Media】
という豪華な布陣。
みなそれぞれグルメセンチュリーライドを走った自身のバイクに、4泊5日分の荷物を思い思いにパッキングし、準備を進めていた。
それはもうすごいメンバーでのバイクトリップというわけで、楽しみな気持ちと少しのプレッシャーもあったりして、その前日はあまり眠れなかった事を覚えている。
そうして旅の一日目が始まった。
富士山のお膝元、新富士駅を起点に一路北へと舵を取る。
日程の関係上一日目のみ合流する事となったクリス・キング、そしてシエロのビルダーのオスカー・カマレーナ、そしてうちのボスも仲間に入りし、一日目の目的地である田貫湖へ。
天気は悪くないものの、生憎雲に覆われて富士山の顔を拝むことはできない。
しかし、この旅のどこかでその姿を見ることが出来ると信じて、力強くペダルを踏んだ。
目の前にそびえているはずの富士の裾野に広がる街を抜け出すには、それなりの時間を要した。
道中、富士宮市では、富士山を神体山として祀る富士山本宮浅間大社へ。富士信仰の中心地であり、富士山の八合目以上の土地を社地として保有しているという。 家康が造営した「浅間造」という独特な本殿を造りを堪能した一行は、地域の名物である富士宮やきそばを食べて、これから始まる登りへと備える。
徐々に市街地を抜けるとすれ違う車の数も少なくなり、所々斜度の急な道が現れるようになってきた。
要所要所で休憩をとれば、ついつい色んな話に花が咲いてしまったり、売店でアイスクリームに手を出してしまうのは国境を越えても変わらない。
とはいえあまりのんびりしてしまうと、陽が落ちてしまうので、僕らはキャンプ場へと急いだ。
目的地の田貫湖は、時期が良いとダイアモンド富士を望む事ができる絶好のロケーション。
キャンプサイトは炊飯棟やシャワー・お手洗いといった水回りもしっかりと備わっており、どんな方でも気軽にキャンプを楽しめる事ができるはず。
距離こそ少ないものの、しっかりと登った一日目のルート。
グルメセンチュリーが終わって一息ついた身体に少し鞭を打つようなライドに、程よい疲労感を感じながら、この旅の序章として良いスタートを切ったのだった。
Frame | Retrotec | Twin All Road |
Fork | Whisky Parts | No.9 Carbon Thru Axle Cross Fork |
HeadSet | ChrisKing | |
Rim | Whisky Parts | |
Hub | White Industries | |
Tire | SimWorks by Panaracer | The Homage |
Stem | Thomson | X4 |
SeatPost | Thomson | Elite |
Main Group | Sram Force1 | |
Crank | White Industries | Proto Type |
Handle Bag | Porcelain Rocket | MCA |
Seat Bag | Porcelain Rocket | Mr Fusion Ver.2 |
Frame Bag | Welldone | Custom Order |
Helmet | Giro | |
Shoes | Giro | Empire VR90 |