BIKE & SURF TRIP to Niijima
2017/9/5

BIKE & SURF TRIP to Niijima


RIDE DATA

天気
平均気温
27
満潮
1810
干潮
1135
膝もも
宿泊
羽伏浦キャンプ場

川いっぽん、山ひとつ、道路いっぽん、壁ひとつ。ちょっとでも何かで隔たっていれば、とたんに遠く感じてしまい、それを乗り越えるには何かきっかけが必要だったりする。ましてや、太平洋で隔たっていればなおさらの事。

2017年の夏休みは、海を越えて伊豆諸島の新島に自転車とサーフボードとキャンプ道具を持って行ってきた。

船に乗ってサーフパラダイスへ行く事に億劫になる原因、実はそれは海ではなく心理的な距離。東京からだと高速船で2時間半、いつも遊んでいる伊豆半島からは大型船で3時間。だいたい山梨か長野に遊びに行くぐらいの距離と時間だけど、やっぱり海を越えて島に渡るのはちょっとした冒険だ。

船の運賃
東京-新島 大型船5,740円/ジェット船8,810円
下田-新島 大型船3,920円
自転車:輪行袋に入れれば+500円/そのままだと+1200円

船の運賃も安いし、宿泊はキャンプにすれば無料。ついでに24時間やっている温泉も無料。

そう、遠いイメージが強い新島も、実際は安/近/楽というのは分かっている。必要なのは海を越える勢いだけなのだ。
本当は近場でゆっくりしようと思っていた夏休みは、「新島にサーフィンしに行きた~い!」というリエボーの熱意によって一変した。前回のBIKE & SURF TRIP to 四国大陸の珍道中から2年ぶり。今回は下田在住の茶屋みなみ夫妻も一緒に。

下田からは大型船で3時間。サーフボードを持った人が次々に乗り込んでいく。

荒れてる日はけっこうハードと聞く船旅も今日は安心安全。直線距離だと36kmしかない下田→新島も、2つの島を寄り道するのでちょっと時間がかかる。

新島に到着。バーリーのキャリアでサーフボードとキャンプ道具を運ぶ。キャリアは自転車とは別に運賃540円必要だった。奥に見えるのは伝説の大島

3kmほど走って羽伏浦(はぶしうら)キャンプ場にチェックイン。前日まではサーフィン大会の影響もあって200人ぐらい泊まっていたらしいが、この日は15組ほど。炊事場もきれいなトイレもシャワーもあってとても快適。長期滞在のサーファーもちらほらいた。テントを設営して、さっそく目の前の海へ!

羽伏浦(はぶしうら)のビーチは新島のハイライト。南北7kmにおよぶ白い砂のビーチの美しさはごらんの通り。でも、、、波が全く無い。

ライフセーバーの方に聞くと、今日は島北部の淡井浦がベスト、シークレットも数人入ってるみたいとの事。北部に行くには車が必要なので、まずは“有名な”シークレットを目指し自転車で緑のトンネルを抜けていく、、、

シークレットのポイントは、白ママ断崖という地元の人にとっての聖地のすぐ目の前にある。白い火山灰層が露出し、風雨で侵食されてできた断崖絶壁。この細かい粒子の白い砂のおかげで海が鮮やかなブルーになる。あいにくシークレットも波が無くなってしまい、翌日の満潮の時間帯をねらう事になった。

港方面に戻り、間々下海岸でシュノーケリング。岩場に潜ると熱帯魚やイカがいっぱいいた。

海から上がって隣の湯の浜露天温泉へ。脳内では完全に聖闘士星矢ゴールドセイント編の十二宮で再生される。なんと無料で24時間営業。島の西側にあるのでサンセットを眺めながら入ることができる。(その時間帯は混みます。)

そして、夕食は島の居酒屋日本橋へ。新島に来て最も予想と違ったのが、飲食店のレベルが高かった事。
都心にあっても繁盛するような名店がいくつかあって、ここは何を食べても美味しかった。トビウオやアカイカなどの魚介類はもちろん、名産のアシタバのテンプラや普通の唐揚げまで本当に全部。ただしどのお店も19:00頃から食べるには予約は必須で、うまくいけば21:00以降にフリーで入れるという具合の混雑ぶり。目当ての寿司屋は予約いっぱいで一度も入れなかった。

先に帰る茶屋夫妻を見送った後はシークレットへ行って入水。それほど良い波ではないけど、目の前にある白ママ断崖の絶景と綺麗な水で波待ちしてるだけで楽しい。新島がサーフィンの聖地とされるのは、もう少し気圧配置が良い場合に完璧な波が立つからなのか。。。

3日目。朝イチで波チェックに行くも期待薄で、今日はサイクリングの日。シークレットの崖を真上から望む向山へヒルクライム。新島名産のコーガ石の石切場で遊ぶ。軽量で加工性に富むコーガ石は建材をはじめ色々な用途で使われていて、渋谷にあるモヤイ像も新島産のコーガ石で作られているそうな。

最終日はゆっくり起きて船に乗るのみ。今日も快晴で波が無い。

次なるブームが来る前に

パッと海を越えてみればやはりそこは楽園だった。島内はどこでも自転車ですぐなので、みんなママチャリをレンタルして走っている。もちろんそれでも充分だし、良い感じの山ルートもあるのでロードバイクがあればさらに楽しめる。キャンプもいいし、良い感じのゲストハウスもあるらしい。いいところを挙げるときりがないぐらいに全部良い。

どうやら1970年代には離島ブームというのがあって、高校生や大学生が夏休みの旅行先として大型船に詰め込まれ大挙して押し寄せてきた時代があるらしい。今の10倍の宿がひしめき、原宿なみの混雑だったそうな。新島のメインストリートには少しその当時の面影を残す部分もある。
バブル崩壊と、外国への渡航が容易になったことで、そのブームは終焉してしまったそうだけど、島の魅力は当時と何も変わっていないはずだ。人々が興味を失っているうちに、アクセスは向上し、色々な施設も雄大な自然も少ない人数でシェアできる環境になっている。そう、今こそが新島を楽しむ一番のチャンスなのだ。

観光の事前情報はここをみればOK(あとは現地で)
http://niijima-info.jp/

島でみかけたフリーペーパー「ニイジマグ」も面白かった。
http://niijimag.com/


Today’s Rider

茶屋 BIKE SPECS

FrameHunter CyclesCycloCross
Front bagPorcelain RocketMCA
BottleSimWorks ArtcollectivePrimitive Adventure
Back PackWelldone

みなみ BIKE SPECS

FrameSurlyCross Check
PaintKyutai PaintWet Paint
Seat BagPorcelain RocketVera

Today’s Rider

りえぼーBIKE SPECS

FrameHunter CyclesWoodrat
Seat BagStrawfootSimple Seat Bag
Handle BagRandi Jo FabricationsPocket Tender Bag
CageKing CageManything Cage
BottleSimWorks ArtcollectivePrimitive Adventure


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